2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

さよならお兄ちゃん

任天堂DSの「おいでよ どうぶつの森」を買った日のことを、ぼくは今でも覚えている。 二つ上の姉が最初に買ったどうぶつの森を横で見てるうちに、とてつもなくやりたくなったぼくは二人目の住人として入れさせてもらったのだった。 けれど、ソフトは一つしか…

家にいるときの楽しみ

もうとにかくダラダラする。 怠惰の限りを尽くして、何ならゴロゴロしすぎて頭痛くなるくらい寝て、ゆーてやることはあるくせにヒマだなあとか言ってみる。 ちょうど家でのリモート飲み会をやまは(仮名)とシム(仮名)とやったのだけれど、めちゃめちゃ面…

余裕があると無関心は似て非なる

ぼくは常日頃から余裕のある男になりたいと考えているのだけれど、じぶんの熱心な部分、強すぎる気持ちの部分のせいで、わぁーっとなって、余裕を持ちきれない場面が何度もある。 余裕のある人ってモテる。そこには安心感があって、たとえ何があっても、どこ…

心の中にバルスを飼う

ツイッターでもバズったことのある、「天空の城ラピュタ」のクライマックスで使われる言葉、バルス。 ラピュタ語で「閉じよ」を表すこの言葉の語源には諸説あって、トルコ語の「平和」からきてるというのが一番有名みたい。 ぼくはこの言葉を小さい頃のシー…

君がうそなのは知ってるけれど

おめでとう、の声が周りからかけられ、ぼくらはほっと息をつく。 風は穏やかに吹いていて、潮の匂いがほのかにしていて、ここが海の近くであることを今さらながらに思い出した。 少し離れたところで、カメラの映像を何人もの人がチェックしている。 目の前の…

だれも卒業しない

大学の卒業式はなかったのだけれど、学位授与のために集まる人で、キャンパス内は途方もなくにぎわっていた。 はかま、きれいだなあとか思いながら、ぼくは一人でベンチに座っている。 こうたろう(仮名)と一緒に来ていたのだけど、ゼミの集まりがあるとか…

そこに物語はあるか

今はどうなのかはわからないけれど、ぼくが高校生のころは、ボーカロイドはとても流行っていた。 機械音がいい、とか、人間では出すのが難しい高音が出るからいい、とか。 人気になって、流行った理由っていうのはいくつかあるのだろうけれど、音楽の知識に…

インスタグラムの実験

SNSが苦手なのは変わらないのだけれど、どうにかうまくやっていこうと日々試行錯誤している。 そもそも何を投稿すればいいのかもわからないし、他の人の投稿を見たいともあまり思えない。 だったらやらなければいいじゃない、と言われそうだけれど、SNSの持…

あらやだすてき

あら! やだー! すてき! この三つでだいたい会話が成立してしまう。 ぼくはよくこれらの言葉を使ってしまうのだけれど、ちょっとオネエっぽいし、たぶんやめたほうがいいんだと思う。 でも口ぐせはほしいなあと思うから、なにかいいのを探したいなあ。 人…

この夜のどこかにしばしばがいるはなし

夜のお散歩が好きだった。 思い返すとそれは、お父さんが早く帰宅した日の特別なご褒美だった。 そもそも彼が言い出したことだったんだろう。昼間に会えない分の穴埋め。 古着屋さんで出会った素敵なワンピース。一目ぼれして買ってしまったけど、まだ1度も…

よし、合コンに行こう

最近初対面の人と二人でご飯に行くことがよくある。 じぶんではない人間って、やっぱり何から何まで違って面白い。 一緒に話すと、そんな生き方あるんだ〜、とかフィクションみたいに思える。 ただ、フィクションと違うところは目の前に「そんな生き方」をし…

何もなかった

ぼくには何もなかった。 腕力も。 努力も。 お金も。 才能も。 ゆめも。 じぶんに何ができるのだろうかと考えても、何も見つからない。 すぐにヘコむし、人の言葉一つでめちゃめちゃ心揺れるし、一度決めたじぶんとの約束を守れないこともある。 しょーもな…

その熱量にあてられたい

人はそれぞれ、なりたい姿があって、その姿に近い人のことを好きになるのだと思う。 クズになりたい人はクズに惹かれるし、とにかくがんばりたい人はストイックに努力してる人に惹かれる。 人間はどうしたって、一緒にいる人に、良くも悪くも引っぱられるか…

失って初めて気づくこと

ウイルス性胃腸炎になって、現在進行形でダウンしている。 水以外何も口にできなくて、気づけばうなされながら一日がなくなっていた。 人ってそんなに頭よくないから、実際にじぶんで経験してみないとわからないことっていっぱいある。 いくら知った気になっ…

幸せの脅迫状

これを読んでるお前の不幸はたった今おれが預かった。 今後、その身には口にするのもはばかられるほどの幸せしかやってこない。 人に恵まれ、よき出会いがあり、ささやかな幸福を感じるだろう。 1日1日を大切に感じて、しんどいことも、ただしんどいだけじ…

くだらなくて愛おしいもの

久しぶりに高校の頃の友だちと会った。 高校生だったときは、一日中カラオケいったり、ファミレスでだらだらしたり、とにかく男子高校生っぽいことをやってたんじゃないかなあと思う。 そんなぼくらが、もうこんな歳になって、お酒を飲みながら話しているの…

悪口で盛り上がるの

日本酒をたくさん飲んだ、楽しい飲み会だった。 ご飯もめちゃうまいし、店主の方もすごくいい人だった。 ただ、ネガティブな話が多いなあと思って、落ち込む。 とみやまにしてみれば、それをどうにかこうにかポジティブに持っていこうとしない、ぼくも悪いら…

人生は無駄だらけ

意味あることなんて、はたしてあるのだろうか。 考えれば考えるほど、じぶんのやっていることが無駄な気がしてくる。 ぜんぶぜんぶ、やめてしまえば楽なのになあと思うことがある。 まだ咲かないさくらのつぼみを見ながら、どうせ散るのになあとか、考えちゃ…

いや、そのサインは見逃すよ

「たけうちって、嘘ついたことある?」 「あるよ! 基本おれはうそつき」 なんて、ただの言葉遊びだと思ってた。 言い訳をするのならば、車を運転していたし、その人の表情をきちんと見ることが物理的に難しかった。 ただ、信号なんていくらでもあるのだから…

そうか、好きじゃなかったのか

いや、好きだ。 そのループを、ぐるぐるぐるぐる。 意味を求めたり、理由をつけようとするのは、無駄なのだろうか。 悩むのはいつだって、人のことをどう想っているかということ。 感情や心に名前をつけるのは、とても難しい。 ぼくは、そこらへんの男の子よ…

男はみんなくたばればいい

こっちがいくらサインを出して、一線をひいて、無理なのだと言外に伝えていたとしても、知ったこっちゃない。 勝手に好きになって、勝手に告白して、勝手に傷ついて、勝手に会わなくなる。 こちらはただ友だちでいたいだけなのに。 一人の人として見ているだ…

5年後にまた会おう

人って変わるのかな。 ぼくは変わると思っている。 だから、人は離れたりくっついたりして。 それは悪いことなんかじゃなくて、歳をとるのと同じくらい自然なこと。 一年後のじぶんは、今のじぶんではないし、明日のじぶんさえ、今日とは違う。 でもたぶん、…

香ることの美しさ

香りは、ぼくに思い出させてくれる。 どんな音や映像、言葉よりも鮮明に、実感をさせてくれる。 だからたまに、泣きたくなる。 この匂いを、再び感じる日は、もう来ないのかもしれない。 香水について調べていたら、面白いものを見つけた。 パフュームオイル…

広告が嫌い

広告って、人の心を動かすもの。 選択肢をひろげるもの。 違う見方をさせてくれるもの。 でもそれって、必要なのだろうか。 見せなくてもいいものを、生まれなくていい欲求を、無理やりかきたてさせていて、それってよいと言えるのだろうか。 ぼくは広告が嫌…

言葉の大切さを考える

今日、たぐちさん(仮名)と飲みに行って、言葉の大切さをあらためて考えた。 音楽も、映像も、絵だって、とてもすてきだけれど、言葉がやっぱり、ぼくは一番好きだ。 たぐちさんはそれを、言葉は最大値をとれるって言っていた。 言葉って、何ギガもある動画と…

大人はすなおになれないし、子どもはうそがつけない

今日、心の向くままに、会いたいと思った人に会いにいったのだけれど、何しに来たの? ってきかれて、どうでもいい理由を言ってしまった。 すなおになりたい。 すなおになるのって、むつかしい。 ありのままのー、ってむつかしい。 大人はいろんなタテマエが…

何がしたいんだろーね

年上の人と飲みに行ったのは、とても久しぶりだった。合計4人で、20代はぼく一人。 渋谷で、日本酒をたくさん飲んで、お刺身もあって、とても美味しかったあ。 ぼくは結構、人を分析するクセがあって、だから「この人どう思う?」 っていうちょっと困りそう…

Dineを使って実際に出会った話の続き

Dine(デーティングアプリ)を使って実際に出会った話 - 言葉尽くして、好き隠さず 最初にマッチングが成立したのは、アイさんだった。 今まで多くの国に旅行をしたことがあるほか、いわゆるオトバコと言われるようなクラブに通うのが趣味の、都内に住む大学…