2019-01-01から1年間の記事一覧

偽善者大好きという話

偽善者って、とてもすてきだ。 偽善とは、心にも思っていないのに、うわべで行われる善のことだとぼくは定義づけている。 じぶんの善の心から、すなおに善い行いをできる人を善人と呼ぶのかもしれないけれど、それって苦労がない。迷いも、悩みも、何もない…

何を悲観する必要があるのかという話

お金がない。 将来何をしたいのかがわからない。 じぶんが優秀ではないと感じている。 未来に希望が持てなくて、もう何をしていても無意味だと感じている。 がんばって偏差値の高い大学に入ったって、大企業に入ったって、今の世の中じゃあ、なんの意味もな…

書いてくれる人募集

たとえ悪口に見えたとしても、その人のことを考えて、言葉を尽くして、じぶんにとってどんな人なのかを表現している時点で、好きを隠しきれていないのだと思う。 どうでもいい人のことなんてわざわざ言及しない。 最近、少なくない人が、文章を書いてくれる…

人生で一番泣いた誕生日プレゼントの話

お祝いの言葉一つでいい。 そう考えているぼくのことを、まるでずっと昔から知っているかのような、とってもすてきなプレゼントだった。 メッセージアルバムと呼べばいいのだろうか。 表紙にはぼくのソロの写真があって、ページをめくると、BEER OR DIE と書…

ゆいゆいは飛んで咲くというはなし

“今日は1年で1番大事な日だから。” 一輪のバラを握りしめて登校した彼女は、注目の的だった。11月の初め、雪が降ったか降りそうだったか、そんな日の新潟県で、私は16歳になった。 彼女とは高校の最初の授業で出会った。 “こんにちは!!!!” 元気よ…

プレゼントはもらいたくない話

家族以外の人からプレゼントをもらう文化、というのがぼくの中ではあまりなくて、高校生のころ、渡されたプレゼントに、戸惑いをおぼえた。 受け取ったプレゼントをみて、うわ、なんかくれた、とか思って、ありがとうって言わなきゃ、喜ばなきゃ、みたいなよ…

そうちゃんとはご飯に行けない話

そうちゃん(仮名)に断られて、もうたぶん、5回目。 そうちゃんは同じバイト先の同じ年代の子なのだけれど、聖母、母、母なる大地、とバイトたちの間でひそかに呼ばれている。 それくらい優しくて、お姉さんっけが強い。面倒見がよくて、安心感しかない。 …

クリスマスなんて祝うなという話

クリスマスなんて、くだらない、と言う人がいる。 物を売るために生み出された、しょうもないキャンペーンだと、言う人がいる。 たしかに、なんでクリスマスに、恋人と過ごしたり、プレゼントをあげたりするのだろうとぼくは思っていた。 クリスマス(英: Ch…

たいらさんはエモーションという話

たいらさん(仮名)は、見た目はギャルらしい。ぼくにはよくわからない。誰が言っていたのかもわからない。 営業終わり、彼女と一緒に朝まで飲んだ回数は、両手の指では足りない。 出会ってまだ一年も経っていないのが、とても不思議だ。最初のころはどんな…

ばあちゃんと涙の話

今日、父方のおじいちゃんとおばあちゃんが住む家に行ってきた。 ぼくのじいちゃんはお酒が大好きで、ときどき遊びに行っては、昼間から一緒にビールを飲んでいる。 お酒を飲みながら、じいちゃんはドイツ人にドイツ語で白雪姫の一節を語ってあげた話や、ば…

隣の芝生は青いに決まってる話

人のモノって、どうしてもよく見えてしまう。 隣の芝生は青い 意味:他人のものは自分のものよりも良く見える、ということの例え。(実用日本語表現辞典より) たいらさん(仮名)に、もか(仮名)は武内さんといるときすごく楽しそうにしている。と言われた…

うちのねこが一番かわいい話

これはもう、実際に見て判断していただくほかない。 お昼寝をするきーちゃん。 たそがれるきーちゃん。 こもるきーちゃん。 じゃまするきーちゃん。 見つめるきーちゃん。 ともに寝るきーちゃん。 今日も1日がんばるぞい。

共犯者を一人見つければ勝ちという話

生き苦しい。 どうしようもなくしんどくて、誰にも言えなくて、すごくひとりぼっちだなあと感じる。 働いたり、遊んだり、生きたりしていくと、必ず孤独感を味わうことがあるように思う。 ささいなことだったり、とても重大なことだったり、大小さまざまなの…

ねことギャップの話

ぼくは猫が大好きで、愛してやまない。 いくら名前を呼んでも無視するくせに、ご飯のときだけ甘えてくる。 こちらが忙しくパソコンをかたかたさせていると、わざわざ目の前を歩いて、キーボードの上に乗って邪魔をしてくる。 たまに帰ってくると、めちゃめち…

男というどうしようもない生き物の話

男にモテるのって、めちゃめちゃ簡単だ。 女性が思う「いい女」って、ちょっとずれているなあとぼくは思っている。 負担をかけないこと、気が遣えることとかは、正直男性にとって、女性を好きになるときに必要な要素ではない。 男って基本的にバカだから、女…

夜のドライブはすてきな話

二人でしっぽり飲む、というのもとてもすてきなのだけれど、二人で夜のドライブに行く、というのがもっともっと、すてきだとぼくは思う。 ぼくは車を持っていない。 スマホ一つで、どこでも簡単に車を借りられる、カーシェア。 その恩恵を一番に受けているの…

やばい新人の話

バイト先にホールスタッフとして、優秀で仕事のできるやばい新人が入ってきた。 彼女の名前はしおり(仮名)と言うけれど、ここではプライベートに配慮して、やばい新人、と呼ぶ。 アルバイトの初日から、この卓とこの卓のコースを担当したいです、と言って…

店長と長文の送り合いの話

ある程度の年齢になると、素直ではなくなる。 じぶんを構成するパーツががちがちに固まってしまって、もう身動きがとれなくなってしまっている。 だからたとえば、お互いの主張がぶつかり合ったとき、どちらも譲らないということがおこるのだ。 うちのバイト…

マフラーのふわ髪が好きな話

出典:https://www.1101.com/juku/hiroba/1st/fav-138/01.html 冬になると思い出す話って何かないかなあと思っていたのだけれど、特に思い浮かばなくて、代わりにじぶんのフェチについて思い出した。 ぼくは髪が好きで、とくに黒髪が好きである。 女性の魅力…

僕と逃げると、

「なんで追いかけてくんのよぇ」 舌がもつれた。息が苦しくなって、小刻みに酸素を求める。走ってる最中に叫ぶべきではなかった。そんな後悔をする。「僕が何をしたっていうんだぁはっ」 だというのにまた叫んでいた。抗議をしないではいられなかったのだ。…

すきのあいだに手をいれる話

すてきって、すごくよい言葉だ。 否定するわけでもなく、強く肯定するわけでもなく、ありのままを受けいれてくれるような、そんな言葉だとぼくは思っている。 ぼくは、すきという言葉もとっても好きなのだけれど、なんでかというと、とくに理由はなくて、た…

たけぴはインキャというはなし

アルバイト内で、キッチンとして入ってきた彼。初めて会った時は、覚えていないぐらいに特に印象がない。基本私はどんな人でも興味を持つようにしているし、初対面の人のいいところを3つは言えるように心がけているはずなのだけれど。 強いて言えば、今後私…

おっきなシェアハウスの夢の話

今って、音楽も、車も、シェアが流行っている。みんなで一緒に使う、という概念がぼくはとても好きで、今後その動きは加速し続けるのではないかと思っている。 家だって、人はシェアをしている。 じぶんのものとか、所有していることの価値って、どんどん低…

本の紹介文:夏の庭

高校のころに書いた本の紹介文の数は、40にのぼる。 「夏の庭」 は小学生の読書感想文の推薦図書で、ぼくは結構昔に読んだことがあった。 高校に入るころには忘れていたのだけれど、いざ本の紹介文を書こうとなったとき、ふと思い出して、読み返してみたのだ…

優秀さとはなんなのかの話

ぼくは優秀である。 優秀さとは、なんなのか。 優秀と有能は、ぼくの中ではほぼ同じ意味なのだけれど、優秀をグーグルで検索すると、 「他より一段と目立って優れていること」 とでる。 ぼくの大好きな言葉、イキるを検索すると、 「調子にのっていること」 …

言ったもの勝ちという話

人生って結構、言ったもん勝ちなところがある。 ホテルの予約のときだって、記念日なんです、って一言添えておくだけで、乾杯のドリンクや、部屋のアップグレードなどのサービスをしてくれることがある。 大学の授業だって、たとえ抽選に落ちて受けられなか…

セミとおじさんの話

ぼくはセミの鳴く時期になると、いつもこの話を思い出す。 思い出と呼ぶには、あまりにも怖い、そんな出来事。 それはすごくすごく、暑い日の朝。 背後には誰もいないはずなのに、背中をそぅっと撫でられるような、そんな体験をした、とある夏の日だ。 ぼく…

出会い系アプリの自己紹介の話

Dineという、出会い系のアプリがある。出会い系というと、とても俗っぽいのだけれど、Dineというサービスは、チャットを続けて、会うか会わないかを選択する、というものではない。 人気のある、一定の品質の保証されたレストランをDine側が選別してくれて、…

時間を守らない人の話

うちの母親が厳しいことなんて、ほとんどなかったのだけれど、時間に関してだけは、とてもストイックだった。 小さいころから、待ち合わせとか、連絡とか、とにかく遅れないことを求められる。 時間を守ること、連絡をまめにすること、これはぼくの中でとて…

ハマった言葉の話

ディズニーシーでひゅうま(仮名)が、プロメテウス火山(あのでっかい山)をみて、言った一言。 「あの山をワンパンで壊すのが、おれの夢」 ワンパン(一発のパンチ)で、というのがとても稚拙で、ほどよくダサいのだけれど、最後に「おれの夢」と言うこと…