ぼくはどこに立っているのだろうか
彼女にとって、ぼくはいったい何者なのだろう。
そう考え込んでしまうことがある。
何のためにぼくは彼女と話をしているのか。
ぼくは彼女に何をして欲しくて、彼女はぼくに何をして欲しいのか。
この関わりに意味はあるのか。
ぼくは女の子が好き。
何で好き?
女の子なら誰でもいいの?
ただヤリたいだけ。
可愛ければ誰でもいい。
はたして本当にそうなのだろうか。
男性と女性っていう前提がある限り、ぼくとその子との関わりはそう単純ではいられない。
それでも関わりを持って、話したり、会ったりするのは何でなのだろう。
めんどくさいに決まってるのに。
付き合うつもりもセックスするつもりもないのなら、よっぽど仕事で関わらなければいけないとかじゃない限り、一緒にいる意味なんてないのではないか。
ぼくはあわよくばセックスをしてやろうと思っているのだろうか。
本当は何をしたくて、一緒にいるのだろう。
だって関わらないようにしようと思えばすぐにできる。
ぼくが女性と関わっている理由が
付き合う
または
ヤる
ためであるのなら、もうそのどちらも叶いそうにないのは明白なのだから、関わるのをやめていないとおかしいことになる。
それともぼくは、いつかは付き合えるかもしれないと思っているのだろうか。
あの子と?
無理だろ笑
うーん。
考えれば考えるほど、じぶんが何をしたいのかがわからなくなってくる。
いや、そもそも真っ直ぐに、純粋に、他にどんな役割を与えられることもなく、ただ対等に同じ人として関わることはできないのかよ。
と突っ込みを入れたくなる人もいるのかもしれないけれど。
先輩後輩、同僚、家族、そういった属性を除いて、男性と女性が一対一で友人として関わることは随分と難しいだろう。
というか無理だとぼくは思っている。
じゃあ何でぼくは関わっているんだ?
ヤリたいけどヤレてないだけ。
なるほど。
付き合いたいけどフラれてるだけ。
確かに。
じゃあ今は?
あれだけ人に会いたくてたまらなかったぼくが、予定が変わって会えなくなることにホッとしている。
連絡なんて誰ともマメにとってたことないのに、2日何もないだけで少しだけ不安になっている。
この男と女という複雑怪奇な関わりの中で、ぼくはどんな役割を果たそうとしているのか。
彼女の目にぼくはどう映っているのか。
答えはまだ、出そうにもない。