そうか、好きじゃなかったのか
いや、好きだ。
そのループを、ぐるぐるぐるぐる。
意味を求めたり、理由をつけようとするのは、無駄なのだろうか。
悩むのはいつだって、人のことをどう想っているかということ。
感情や心に名前をつけるのは、とても難しい。
ぼくは、そこらへんの男の子よりは、女の子の考え方や心を知っているつもりでいる。
女の子っぽいよね、って言われることもよくある。
悩み続けて考え続けたおかげで、女の子の気持ちはちょっとはわかるようになって、だからぼくは女の子っぽい考え方をすることがあるんだと思う。
男の人のこと好きにならないの?ってやまは(仮名)にきかれた。
でもそれは違うのだと、すっと言葉が出てきた。
女の子のことを知れば知るほど、ぼく(男)とは違うなあと、身に染みてわかるからこそ、やっぱり好きだなあって思うのだと思う。
でも結局、その好きに名前をつけられずにいる。
新婚さんちにおじゃましてのチーズフォンデュワイン会、楽しかったなあ。
やっぱり人とともに生きるのって、楽しいことばかりじゃなくて、本当に難しくて、奥深くて、大切なものなのだろうなあ。
そんな二人とこれからも、遠すぎず、近すぎない距離で、ワイン飲みながら一緒に過ごせたらなあと。
想いながら、やまはと夜の道、ぷらぷらと帰った。