ハクナマタタとぱろぷんての話

さあみなさん、ご一緒に。

 

ハクナマタタとぱろぷんて。

はい。

ハクナマタタとぱろぷんて。

はい。

ハクゥナァッ、ァッ、マァタアッタゥア! と、ぱろぷんて。

 

ライオンキングでも有名なこの「ハクナマタタ」というフレーズは、スワヒリ語で、どうにかなるさ、というような意味らしい。

悩む必要なんてないよ、問題ない、なるようになるのだ、と、生きていく上で悩まざるをえないぼくらの気持ちを、少しだけ軽くしてくれる魔法の言葉。

ぼくはハクナマタタが大好きで、特にライオンキングのアニメ映画で首とお尻をふりふりして歌われている、

ハクナァ! マタァタァ!

ハクナァ! マタァタァ!

ハクナァ! マタァタァ!

というところで、踊り出したくなるほどテンションがあがる。

つたわれこのおもい。

 

ぱろぷんては、桃太郎電鉄(日本全国を舞台にしたスゴロクゲーム)に出てくるカードで、これをじぶんのターン中に使うと、何かが起こる。

何が起こるかはまったくわからなくて、みんなが1箇所に集められたり、どこか遠くへ飛ばされたり、大金を手に入れたり、逆に不幸な目にあったりする。

ぱろぷんてカードの元ネタは、パルプンテというドラゴンクエストの戦闘中に使える技の一つで、これも何が起こるかわからない、デタラメなものらしい。

ぼくはこのぱろぷんてカードを使うのが桃鉄をプレイする醍醐味だと思っている。

 

基本的に、勝ち負けってどうでもいい。

いや、負けるのはめちゃめちゃ悔しいし嫌だけれど。

ただ、だれが勝つのかって、一番その場を面白がったやつだと、ぼくは思っている。

だからゲームに勝っても負けても、大喜びとか大悲しみを全力ですれば、結局一番面白がることができて、じぶんに勝っているのだと思う。

手を抜いたり、別に負けてもいいと思っていたりするわけではないけれど、不確定要素しかない、違う意味でどうにかなってしまうこのぱろぷんてを、やっぱりいつも使いたくなってしまう。

どうにでもなれ、って感じ。

 

だって、ハクナマタタだもの。

最終的にはどうにかなるのだから。

守るべき家族がいる、とか。

なるようになるさ、と気楽に考えている場合ではない、とか。

別に、ハクナマタタも、ぱろぷんても、がんばらない理由にする必要はないのだと思う。

 

どうにかなるさ。

 

痛いときは痛いし、嫌われるときは嫌われるし、死ぬときは死ぬ。

どうにでもできないことは存在して、どうにかなってしまうことだってある。

今このしんどくて、逃げ出してしまいたいという気持ちと、守らなければいけないヒトを守るために踏ん張らなければいけない気持ちとの狭間で揺れて、苦しいかもしれない。

でもその苦しさも、いつかはどうにかなるのだと思う。

悩まなくても、いずれはどうにかなって、なくなるのだと思う。

だから、今がんばろう。

そんな、がんばる為の言い訳として、ハクナマタタもぱろぷんても使ってしまえばいいのだと、ぼくは思っている。

 

ハクナマタタとぱろぷんて。