悪口ばかり言うじぶんの話

 


悪口って、とても好きじゃない。

人のこと、とやかく言う必要がどこにあるのかわからないし、ぐちぐち言ってるくらいなら本人にきちんと伝えるべきだ。

伝えられないなら、じぶんの心にでもしまっておけ。

 


悪口にとても近いもの、同じものを、最近ぼくは言ってしまっている。

心の豊かさは、生活の豊かさからくるものなのだろうと、今は思う。いくら人に感謝していても、幸せだなあと思っていても、生活の中で人間関係がうまくいかないと、すぐに心はすさんでいく。

だからその鬱憤を誰かに晴らしたくて、言うのだけれど、結局気持ち悪さしか残らない。

何も満たされなくて、胃がムカムカして、まるで終わらない二日酔いみたいに、気持ち悪い。

 


言われた方だって、いい気はしない。それをわかった上で、ぐちぐち、ぐちぐちとぼくは言ってしまっていて、情けない、しょうもない人間だなあとじぶんのことが嫌いになりそうになる。

 


悪口というか、なんでこの人はわかってくれないのだろうと思ってしまって、つい周りの人に言ってしまって。一回り以上も上のオトナのはずなのに、理解しようと努めているようには見えなくて、こっちも諦めたくなってしまう。年齢なんて、関係ないのだけれど。

 


ムカつくなあと思う。もうなにもかもがムカついて、どうでもよくなってくる。

でもふとしたときに思い出して、またムカついて、そのムカつくじぶんにもムカついて、胃がムカつく。

 


伝わらないこと。

そんなもの、いくらでもある。

 


でもきちんと伝えたいと思う。

けれど、虚しくなってくる。伝わらないのがもどかしくて、全部投げ出したくなる。それは相手も同じなのかもしれなかった。

投げ出させてしまうぼくにも、大きな責任がある。もうこの人とはわかりあえないと思われてしまって、何を言っても無駄だと思って、きっと諦めてしまうのだろう。

 


グチを言うなら、友にだけ、一回まで。

本人に伝えないのなら、じぶんの心の中にだけしまっておけ。

伝える努力はする。感情を出すのではなく、感情を伝える。

ていねいに伝える。楽しようとしない。

 


はーあ。ムカつくなあ。何がムカつくって、ネガティブなこと言ってるじぶんが一番ムカつく。

その人だってすてきなところがたくさんあるはずなのに、そこに目を向けず、関わりのある人を巻き込んで、マイナスな感情を生んでいる。

そんな感情、捨ててしまえばいい。

 


明日は好きな人のこと話しまあす。

人の、どこが好きなのだろうと考えているときが一番楽しい。とても幸せだなあと思う。