大学生活でやらなければいけないことの話

大学生活って、結構長くて、就活があるにしても、時間はそれなりに多くある。ぼくの友だちは「大学生活ってほんとに必要か? だって、大学入ってからよりも高校生だったときの方が勉強してて、学力が高い自信ある」って言ってて、たしかに半分以上とは言わなくても、少なくない学生が本業である勉学を疎かにしている気がした。学びたいことを選んで学べる分、大学ってとても豊かですばらしいところで、主体性さえもってしまえばこんなに楽しいところはない。とぼくは思っている。面白い授業ってとてもたくさんあるし、つまらない授業は行かなければいいし、じぶんの知的好奇心を存分に満たせるので、ぼくは大学の授業が大好きだった。プレゼンテーションとか人前に出るのが、やればやるほど興奮して楽しくなった。

ただ、勉強そんなにしたくないという人もいるだろう。意味わかんないけれど。

在学中にお金をいっぱい稼ぎたいという人もいるだろう。意味わかんないけど。

何もしたくないし、ずっと家にいさせてほしいという人もいるだろう。わかる。

 

一つだけたしかなこと。大学生活でやらなければいけないことがある。それは、全力で遊ぶこと。

 

大人に、大学生のうちにやっておいた方がいいことってありますか?ってきくと、遊んだ方がいいよ、か、勉強しといた方がいいよ、のどちらかをよく言われる。これはどちらも間違っていない気がするけれど、遊んだ方がいい、というのには、「全力で」をつけた方が正しいとぼくは思っている。正しいと言うと少し強い言葉だから、しっくりくると言った方がいいかもしれない。

ただ遊ぶ、ゆったり遊ぶ、気ままに遊ぶ、それも楽しい。友だちと一緒に、今日どうするかあ、ひまだなあとか言いながら、たらたらするのもまた面白いものだ。

けれど、「全力で」遊べば、そこには大きな意味が生まれると思う。力の限り、精一杯、楽しむ。この一週間だけは、遊びの誘いを断らないで全部行く、とか、この旅行では絶対カニのうまい店行く、とか、この場にいる8人全員がめちゃめちゃ楽しめる飲み会にする、とか、1日何が何が何があったとしても家から出ないでゴロゴロする、とか。

 

ぼくがしていた「全力」は、同じコミュニティの人たちと二人とか三人とかではない規模で集まるのなら、全員絶対誘う、とか、遊んでいるときに仲間はずれをつくらない、とか、誰もがまた来たいと思う飲み会にする、とか、どんな人からの誘いも絶対断らないとか。どうやったら面白く遊べるのか、それをいつも考えながら生きている。その「全力」には、目標があって、目標を達成するための課題があって、どうすれば達成できるのかを考えることができる。

 

大学生活っていうのは、とても自由度の高い期間で、必ずしも勉強だけをすることが正しいわけではないと思う。何かしなければいけないことがあるわけではない。

ただ、遊び方を知ること。全力で遊ぶことが何なのかを知っていることは、とても面白い。働きはじめてもできるかもしれないけれど、そんな全力に付き合ってくれる友だちを見つけるのもまた、大学なのだ。