SNSが苦手という話

SNSが苦手だと言うと、意味がわからないという顔をするのが今の若い世代の人たちだと思う。そんなぼく自身も今の若い世代なのだが、正直SNSがすごく苦手だ。mixiを高校一年生のときに始めるも友だち追加の仕方がわからず、ツイッターアカウントを作ってもツイートができない。友だちのツイートもそんなに興味ない。

ぼくのSNSの使い方は、2日くらい連絡を返さない友だちのツイッターをみて、ツイートしてんじゃねえか、と憤るというまるで意味のないものだった。

ただ、ぼくがSNSが苦手だと言うと、「すごく得意そうなのにね」とよく言われる。一緒にいておしゃべりがとまらないからだと思うが、きっとSNSで発信していない分、対面で会ったときに放出してしまっているだけなのだ。

 

SNSがなぜ苦手なのかというと、その手軽さが大きい気がする。ラインもSNSには違いないのだろうけれど、ラインは返さずにツイートをする人の心理は、ツイートは何も考えずにできるから、ということらしい。とりあえず無意識的にアプリを開く。インスタをみて、ツイッターをみる。そしてまたインスタをみる、のように。ぼくは手軽すぎる、脳死すぎる状態がこわいなと思った。ほんとは人の目をみて、表情をみて、じぶんの心の中から言葉を引き出して、相手に伝わってほしいと願いながら投げる言葉のはずなのに、相手ありきではない文字の羅列がこわかった。

だからインスタグラムの方がぼくにとってはまだわかりやすかった。画像や動画という視覚的な要素が大きいインスタは、より共感を促してくれる気がした。

それでも、SNSが苦手で、難しいなあと思うことに変わりはない。

 

そんなぼくが最近、ツイッターとインスタをまたやろうとしはじめた。苦手ならやる必要ないのでは、と思うかもしれないが、じぶんのメディアを持つことが今すごく大切だと知って、ちょっとがんばってみようと思っている。

じぶんのメディアを持つ、とは、応援してくれる人を増やすことだと思う。あいつ、こんなことしてるんだー、とか、面白いことしてるなあって思われれば、自然と人は集まってきてくれる。そのためにじぶんの一日を、一ヶ月を、人生をエンタメとして発信し続けられたら楽しいだろうなあと思って始めた。

ブログを始めたのも同じ理由だ。

 

ブログとSNSの違いはなんだろうと思って調べたら、流れるか、蓄積されていくかの違いがあるらしいとわかった。蓄積されるブログ。より丁寧に、脳死せずに言葉をぶつけられる媒体なのかもしれない。