月々かかるお金について話してみる
生まれてこの方、お金を支払って教育を受けるという、「学生」の身分であった記憶しかないくらい学生のプロであったぼくだけれど、大学を無事卒業して初めて、学生という身分を失った。
もうおそらく二度と学生料金でカラオケには行けないだろうし、学割で大盛りになるラーメン屋にだって学生証を見せることはない。
お金を払う身分でいる、親の庇護のもとで暮らすということがいかに恵まれていることなのか、たぶん本当の意味で理解するのは、もっとずっと後なのかもしれない。
ぼくは今、ようやく生きようとしている。
コードギアス 反逆のルルーシュというアニメで、幼いルルーシュに対して皇帝が放った言葉は今もぼくの頭に残り続けている。
「死んでおる……お前は、生まれた時から死んでおるのだ。
身にまとったその服は、誰が与えた?
家も食事も、命すらも、全て、ワシが与えたモノ。
つまり、お前は生きたことなど、一度も無いのだ。
しかるに、何たる愚かしさ!!」
この発言は色々解釈ができるだろうけれど、ぼくはこう解釈した。
言いたいことがあるなら、通したい主張があるなら、叶えたい夢があるなら、せめてじぶん一人が生活できるだけのお金(価値)を生んでから言えよ。
と。
だから、服も、家も、食事もじぶんで用意できないやつの言葉なんて誰にも届きはしない。一人では何もできないお前は死んでるも同然。そんな人間の言葉は、きく価値もない。
たしかに激しい意見だけれど、その上澄みみたいなのはなんとなく理解できる気がした。
ぼくは通したい主張がある。
だから、きちんとじぶんの責任で、じぶんの足で生きたいと思う。
生きるために必要なお金。
今まできちんと、細かく、考えたことはなかった。
税金などを全部抜いた額のお金から、家賃、通信費などを引いた金額が以下である。
給料-固定費=127,000円
これには食費が含まれていない。
ちなみにぼくが学生時代にアルバイトで稼いでいた額は平均するとたぶん大体12万円、そして月のお金はすべて友達とのご飯や遊びに使っていて、貯金はゼロなので、毎月12万円を使っていたことになる。
スケジュール帳を見返したら、学生時代のぼくは週に平均3,4回は飲み会があった。1日に異なる飲み会と飲み会をハシゴすることもあったから、きちんと数えたらもっとすごいことになる。
無計画に、無秩序に、心の向くままにお金を使い、遊んできた。
これからは「生きる」ために、もっときちんとお金について考えなければなるまい。
お金について考えるのは面白い。
昔から、ひたすらお小遣いの計算をしたり、十円玉を集めまくったり、家計簿をつけたりするのが好きだった。
今、ポケモンで例えると、ようやくじぶんの住んでいた最初の街から出て、相棒一匹連れて野に出た感じ。
ナルトでいうとアカデミーを卒業して、忍者として初めて任務を行う感じ。
作家でいうと、物語の設定に必要な資料とかを買い集めて読みあさって、よし、書くぞってなってまだ白紙な感じ。
この127,000円を月々どう使うか。
8万円を食費、遊興費(ゆうこうじゃなくてゆうきょうなのね)として、貯金はどうしようかしら。
とりあえず、毎月3万円の面白い使い方を思いついたので、また機会があれば共有したいな。