面白さとは何なのかがわからなくなる話

読んだよ、面白いね、って言ってくれる人が増えるごとに、悩みが増えていく。

人々は何を面白いと思い、どのようなときに読みたいと思うのだろうか。

 


漫画にしろ小説にしろ、めちゃめちゃに売れて、有名になった人が、二作品目のヒットに苦労するという話がよくある。

じぶんの書きたい世界、好きを詰め込んだものが、世間に受け入れられて、面白いと思われるって、きっととてつもなく気持ちのよいことだ。

ただ、好きなものばかりを詰め込んでも、一作品目と同じように人気になるとは限らない。

これでいいのだろうか、と考えて、周りの評価が気になって、好きや情熱を形にしたとは言い難いものが生まれてしまう。

 


面白さってなんだ?

ウケるだろうと思って書くのは、面白いのだろうか?

ぼくは悩み抜いた末に、毎日続けることに固執して、情熱のない文章を書いても意味がないのではないかと、そう思い始めた。

1日休んでみる。

何かトクベツなことを思いついたかというと、そんなことはなかった。

4ヶ月足らずだけれど、雨の日も風の日もケンカした日も疲れすぎた日も朝まで飲んだ日も、(友だちに書いてもらったり昔のじぶんの文章を引っ張ってきたりとズルはしたけれど)毎日欠かさず更新していた。

昨日初めて、サボってみた。

 


じぶんは何がしたいのだろうか

 


周囲にとっての面白さを気にしすぎるのは、ぼくにとっては意味がない。

日々の出来事でいいのだと思う。

日々の心、日々の感情、日々の好きを。

形ばかりの、毎日継続では、足りない。

今出せるすべてを、全力を尽くして書く。

 


書くことなくならないの?ってたまにきかれる。

毎日いろんな人と会って、ぼくの心はずっと動かされ続けている。

かき乱されて、悩んで悩んで、考え続ける。

この気持ちが、なくなることはないのだと思う。

 


ぼくがじぶんやほかの人の心を好きでいる限り、書くことをやめはしない。

心に喜び、心に苦しむ限り、書くことがなくなることはない。

 


必死にやってみる。

面白さは、そこにあるのだと思う。