1日に人と会う予定を6つもこなした話

おかしな日があってもよいけれど、この日ほどおかしい日はなかっただろう。

 

ぼくはお酒が好きだと思われがちなのだけれど、別にお酒が飲みたいわけではなくて、人と会いたいという気持ちが強くある。だから家でもお酒は飲まないし、お酒を飲まない人と一緒にいるときに飲もうとも思わない。ただ、やっぱりお酒好きな人って、一緒に飲むことを喜んでくれるから、そんな人といるとついつい飲みすぎてしまう。

 

この前、やまは(仮名)とゴールデン街に行ったのだけれど、みんながお酒を飲みながらがちゃがちゃ話してて、知らない人との出会いとか、会話とか、やっぱりめちゃくちゃ面白くて、お酒ってその意味では良いなあと思った。

 

朝起きると、ぼくはあおた(仮名)の家にいて、彼が朝食を作ってくれていた。ナスを食べて、シャワーを浴びて、いってきますと言ってぼくは家を出る。11時から六本木で面接だった。その日最後の真面目な予定で、12時に終わったのだけれど、12時半からあおたとやまはと、もかちー(仮名)とランチをする予定があったので、ぼくは歩いて表参道に向かった。

ランチビールを飲んで、授業のあるやまはと別れて、16時から三軒茶屋で染髪をするもかちーに合わせて三茶の三角地帯で飲もうと思ったのだけれど、さすがにお昼過ぎから開いているお店はなくて、代わりにすずらん通りにある割烹のお店に行った。そこでもかちーと別れて、ぼくとあおたは渋谷に向かって別の子と合流する。17時半である。

あおたはけいのさん(仮名)と会わなければいけないとか急に言い出してどこかに消えて、だったらけいのさんも来ればいいじゃないと思って連絡したら、あとから来ることになった。すてきだ。

 

ぼくとその子は二人で表参道のワインバーにいって、20時からぼくはインターン先の飲み会があったので西麻布に向かった。インターン先の飲み会を22時に抜けて、また一人の人と合流して30分くらい歩きながら話をして(めちゃめちゃ楽しかったあ)、別れて、けいのさんからすごい電話がかかってきてたので電話をしたら、渋谷はもう行けないと言われた。本当はけいのさんとあおたと合流するはずだったたいらさん(仮名)とひゅーま(仮名)との飲み会に行くため、渋谷へと向かった。そこでもかちーとも合流して、四人で朝まで飲んだ。

 

怒涛の1日である。笑った総数で寿命がのびるのであれば、まず間違いなく10年は長生きできるだろう。飲んだお酒の量で寿命が減るのであれば、まず間違いなく10年は減っただろう。だからたぶん、プラマイゼロ。

 

ぼくは人と会うことにストレスを感じないので、ただただ楽しかった。

じぶんが好きだなあと思う人たちと一緒にいて、笑いあって、すごくすてきだ。でも毎回、この人のこと傷つけてしまったかもしれない、とか、もっと言い方とかやり方があったかもしれない、と思ってしまって、サシではない集まりの難しさを噛みしめながら、次は絶対もっとよくしようと心に誓っている。

 

だからやっぱり、あなたと私という、二人だけの空間もすてきだなあと思う。すごく大切で、とても価値のあるものだ。

贅沢すぎるわがままだけれど、これからもこうやって色んな人と出会って、話せたらなあと思う。本当によい一日、可笑しな日だった。

というか、そもそもあおたの家スタートなのが一番おかしいのだけれど。