いろんなバイトの話

いくつかのバイトの話をするが、これは一つの優勝アルバイトをゲキおすすめするための布石である。

 

アルバイトをしたことのない大学生はほとんどいないと思うが、みんなどういう基準で選んでいるのだろうか、というのはずっと気になっていることだった。ぼく自身は四つ離れた兄と二つ離れた姉がいるため、基本的に何をするにも彼らにアドバイスをもらっていた。親とはまた違って、一番近しい環境の実体験をきかせてもらえるため、かなり参考になるものばかりで、おかげさまですごく得をしてきたように思う。ただ、他人のストーリーをきくのと、ぼく自身が体験するのとでは得られる情報量が全然違うから、事前情報を得た上で、ぼくはいろんなバイトをした。

新しいサービスとか、なんでこんな安くできるんだろう、と思うようなものがぼくは好きで、高校を卒業してから最初に働いたのはまいばすけっとというスーパーだった。飲み物とかアイスとかパンとかがすごく安くて、どうやってこの安さを実現しているのだろうか?と気になったからだった。そのときぼくは浪人生だったから、朝の6時半から朝9時まで働いて、そこから勉強をするという計画を立てていた。勉強は計画通りとはいかなかったが、まいばすけっとの安さの秘訣みたいなのは、その狭さとか、時間の使い方とか、なんとなくわかった気がした。

 

ほかにも民泊物件の清掃バイト(時給換算すると結構わりがよくて、人と関わる必要もなかったから、ラクだったけど、1日に3件ぐらい物件を回ると夏はだいぶツライ)

エアビー、民泊の訪日外国人へのメール対応のバイト(パソコンさえあれば家からでもできたし、英語を使うからちょっと楽しかった。給料低かったし、その会社は急に消えた)

シッターのバイト(お金持ちのおうちだったから給料はすごいもらえたし、めちゃめちゃラク。後にも先にもこれ以上ラクなバイトはなかった)

コンビニ(お客さんの質とほかのパートスタッフとかの質がすごいから、ストレスたまる。一番おすすめしない)

コールセンター(これから働く上で無駄にならないスキルがすごい身につくから絶対やっておいた方がいい。ただ、苦情系はしんどすぎるから、注文受付とかがおすすめ。敬語と電話対応、学べることは多い)

キャバクラ(意外といい人ばかりで、人の優しさに触れると同時に、闇も垣間みることになるので、基本的には関わらない方がいい)

クリエイティブ系の会社で働く有給インターン(じぶんで企画たてたり、取材しにいったり、記事書いたり、勉強になるものばかりで、めちゃめちゃ楽しかった。ここで出会った人たちも面白いひとばかりで、すごく人間関係が広がった)

 

など、たくさんのアルバイトをしてきた。コンビニとかは酷評したけれど、やらなければよかったと思う仕事は一つもない。全部、面白かった。最初の頃は同じ時給もらうならなるべくラクなバイト、せっかくお金もらうなら楽しければいいなあくらいとしか考えていなかった。けど、その考え方、もったいないなあと今なら思う。兄も姉も教えてくれなかったけれど、(たとえアルバイトだったとしても)働く上で大切なことって、すぐ近くにあったんだなあと、知ることができた。

全力で燃えること、楽しむこと、悔しがること。

心に火をつけると、世界はとっても明るい。