自己の価値観を知るための6つの質問のその3
いよいよ最終回です。
意外と考え込むとめちゃめちゃ時間かかるし長くなるな。
5 これまでで最高(最悪)の上司は誰ですか? そう思うのは、その上司が何をしたからですか?
最高の上司は、とにかくアチい人だった。
じぶんの倍くらい年が離れているのに決して子ども扱いをしてこないで、 こちらに任せるのが上手で、ほどよい緊張感のもと一緒に戦ってくれた。
好奇心が強くて、人のことが大好きで、正しいことを言う人。
よく二人で飲みに行ったなあ。
ただ、じぶんがその上司みたいになりたいかと言われれば、少し違うのかもしれない。
怒りの人だった。
誰よりもアチいからこそ、同じ熱量を持てない人とのギャップが生まれて、離れていく人も多い。
やっぱり上に立っている者なだけあって、愛とともに、厳しさがある。
その厳しさを否定したくて、ぼくは今もがんばって生きている。
人を動かすとき。
何かを成し遂げたいとき。
そんなときに、怒りを手段として使うのはバカげているのだとぼくはそう人々に思ってほしい。
この考えは何よりも、アチい上司のおかげ。
あなたは最高だけれど、ぼくはその最高を超えていきます。
6 自分の子供を育てたり、他人を指導するにあたり、一番伝えたいのはどんな行動で、一番伝えたくないのはどんな行動ですか?
伝えたい行動。
常に行動し続けることかなあ。
育てるとき、指導するときということであれば、必ず変化が必要なんだと思う。
変化ってのは、行動しないと生まれない。
そして行動っていうのは、走り続けることじゃあないとぼくは思っている。
ずぅっと一定のペースを保って走っていたら、それは何でもない。
もちろん習慣をつくることって一番すごいことだと思うし、最高にすてきなことなのだけれど、そうじゃなくて、何も考えずにだらだらと続けていることが、"何でもない”ことなんだ。
だから、ずぅっと同じように走り続けている人がいるのだとすれば、そんな人が走るのをやめて、立ち止まってみるのも、行動していることなのだとぼくは思う。
迷って、考えて、行動する。
怖いのは立ち止まってしまうことじゃなくて、その行動に意味を失うこと。
ぼくが自分の子供や部下に教えたいことはそんな感じだろうか。
やめたきゃやめればいい。
そのあとまた考えて、何かやればいいんだから。
一番伝えたくない行動。
これしかない、と思って行動すること。
自分にはこの道しかない、夢を叶えるためにはこの手段しかない、という考え。
ストイックで、強くて、とてもすてきだとは思うけれど。
しんどいなあと思ってしまう。
うまくいったときはいいけれど、そうじゃないときだってあって、そんなときにストイックすぎると心が壊れてしまうのではないかと心配になってしまう。
将来は実家に戻らなければいけない。
卒業したらこの職業につかなければいけない。
結婚しなければいけない。
別れてはいけない。
仕事を辞めてはいけない。
とか。
事情もたくさんあるのだろうから、ぼくなんかが否定はできないけれど。
もう少し楽になってくれたらうれしいなあ、と心の中で思っている。
「これしかない」ことはたくさんあるのかもしれないけれど、どんな「これしかない」よりも優先順位の高いものがある。
答えはきっと、心の中にある。